CSR REPORT 2021
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2021 KYOKUTO KAIHATSU GROUP CSR REPORT04※再エネ型経済社会…再生可能エネルギーの主力電源化から一歩踏み    込んだ、再エネを核とした経済社会のことウィズ・コロナの時代2020年1月頃から世界的に感染が拡大した新型コロナウイルス。当初は、従業員とその家族への健康被害や、生産・営業活動への影響を心配しましたが、ここにきてようやく当社グループもコロナ禍での事業スタイルが定着してきました。その結果、『中期経営計画2019-21 〜To the Growth Cycle〜』の中間年度にあたる2020年度の業績については、当初の目標を達成することができました。振り返ると、これまで経験したことのない「パンデミック」という脅威に対して、私たちは考え得るあらゆる方策を試し、取り組んで参りました。その効果は多岐にわたりますが、押し並べて言えることは、「窮地だからこそできたチャレンジが功を奏した」ということです。とはいえ、まだまだやるべきことは山積しています。引き続きウィズ・コロナにおける経営体質の改善をすすめて参ります。持続可能な社会の実現に向けて主力の特装車事業は、製品の製造及び使用において、これまで多大なエネルギー消費の上に成り立ってきました。しかし今、物流や土木インフラに関わる業界では脱炭素に向けた取り組みを強く求められ、輸送機器を取り扱う私たちにとっても「地球温暖化への対応」は最優先で取り組まなければならない課題となりました。新型コロナウイルスに罹患された皆様に心よりお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また、感染症拡大防止に向けて最前線で奮闘されている医療関係者の方々に心より敬意を表します。私たちは日本政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」を支持し、その実現のために省エネ投資や生産方法の見直しを引き続きすすめるとともに、脱炭素に貢献する製品投入を積極的にすすめて参ります。例えば、製品の軽量化や大型化など積載量をより多く確保する取り組みは、物流の効率化を通して脱炭素の実現につながります。さらに、トラックシャシの電動化に適した製品群を開発・提供することで、持続可能な社会基盤を支えていきます。最近では、環境事業においてリサイクル施設・設備の製造で培った破砕や資源化の技術を活かした、バイオマス事業にも注力しています。再生可能エネルギーの普及とローカル経済の活性化を促し、「再エネ型経済社会※」の実現に貢献して参ります。社会から選ばれるグループへ私たちは、SDGsへの取り組み姿勢を示した『極東開発グループ SDGs宣言』を掲げ公表しています。グループ全体で、宣言に掲げる主要3項目「地域」「環境」「人」を軸に事業活動を推進し、あらゆるステークホルダーのニーズと期待への対応とSDGsの達成を目指すことで、社会からいつまでも必要とされるグループであり続けたいと考えています。そのためには、あらゆる場面において「多様性」を尊重しながらプラスの効果に結びつけることが肝要です。性別・年齢・国籍などの違いを尊重し、多様で豊かな視点を業務ならびにモニタリングのプロセスに加えながら、リスクに強い強靭な組織づくりを目指して参ります。

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