循環型社会の要望より、従来の粗大ごみ破砕処理施設は、リサイクルシステムとしてその機能を求められています。一方施設の労働環境は無公害、快適な職場環境が求められています。
極東開発では、これらの社会要請に対しこれまで全国に164件を超えるプラント建設の実績より、高性能かつ高アメニティプラントとして粗大ごみ破砕処理施設、リサイクルセンター等のリサイクル施設を独自の豊富な技術で計画・設計・建設しています。
その核になる技術は、破砕プラントの心臓部となる竪型破砕機-極東・トレマッシェ破砕機です。
その他の独自技術としては、選別機としてガラスびん自動色選別機、ロボットによる各種選別機等を開発し、省人化を図り、快適な職場環境を確保しています。
破砕処理施設で回避しなければならないことは、爆発火災事故と人身事故です。これに対する最も有効な方策は、処理施設に危険物が搬入されないこと、つまり住民に対する啓蒙と、処理前の事前発見で除去することです。
40~50t/d程度以下の中小施設の場合には、受入時に危険物をプラットホームやヤードで目視により発見し除去することもできますが、大量処理や受入・供給方式がピット&クレーン方式では発見するのが困難で、全国的には爆発火災事故が発生しているのが実状です。
これらを防止する方策として、極東開発工業では次のような方策を実施して効果を得ています。
爆発火災の可燃ガスを事前に1次破砕機で脱気し、安全な状態で2次破砕機で細破砕をするものです。但し、粗大ごみや硬い金属類は2次破砕機へ直投し、1次破砕機の負荷を軽減しカッタ寿命を有利にするフローです。
破砕機内の酸素の濃度を爆発限界以下に保持する不活性ガスを吹込む方式として、蒸気を吹込む方式があります。極東開発工業ではこれまで大型の破砕機において6基の蒸気吹込み方式の実績があり、いずれも爆発事故は発生しておらず、効果を確認していますが、絶対の安全化に対しては、上記との併用が望ましく、また蒸気吹込み式では運転維持管理費を考慮して決定する必要があります。
極東・トレマッシェ破砕機はその特性として破砕機内に大量の下降空気流が発生し、その空気流で破砕機内に入った可燃ガスを自然に希釈して、爆発が発生しにくい状態にする特長があります。
© Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co.,Ltd.