大学では工学を専攻し、エンジニア志望で就職活動をしていたのですが、なかなか自分のイメージと合う会社を見つけることができませんでした。そんな時に出会ったのが極東開発工業です。「自分はどんな仕事をしたいのだろう?」と改めて考えた時、子ども時代に“はたらく自動車”に心躍らせていたことを思い出したんです。そして、「好きなことを仕事にすれば、情熱をもって働ける」と確信し、就職を希望しました。
この直感は間違っていませんでした。入社9年目になる今も、子どもの頃と同じように心をときめかせて働いています。
現在は主に、タンク車の一種でセメントや石灰、炭酸カルシウムなどの粉粒体を運ぶ粉粒体運搬車「ジェットパック®」の受注設計を担当しています。営業スタッフがお客様からヒアリングしてきた内容を図面化することが役割です。基本設計をもとに、用途や要望、コストなどを考慮してカスタマイズしていきます。要望を反映するだけでなく、それらを導入した場合に不具合が起こらないかを検討し、さらにプラスαを加えるのが腕の見せどころです。
設計というとデスクワークのイメージが強いと思いますが、当社の場合はちょっと違います。営業スタッフをはじめ、製品をつくるための部品を手配する購買課のスタッフや、実際に製品をつくる製造部のスタッフと、密にコミュニケーションをとるのが特長。より良い製品をつくるために、時には熱いやりとりを交わすこともありますが、そうしたことが仕事の質を上げる化学反応を起こすのだと思います。
キャリアのターニングポイントとなったのは、入社5年目で担当した仕事。お客様のリクエストは、他社が製造を中止した車両と同じ仕様の粉粒体運搬車をつくってほしいというものでした。はじめて見る技術もあり、トライ&エラーの繰り返し。その中でも何とかお客様のニーズに応えながら、極東開発工業独自の技術を取り入れ、期待以上のものにしようと懸命に取り組みました。その甲斐あって、最終的には満足していただける製品をつくることができました。
この仕事を通じて、上司をはじめとする社内スタッフだけでなく、お客様とも力を合わせて、新しいものをつくる楽しさとやりがいを知りました。今後は設計のスキルを向上させると共に、ゼロから新しい特装車をつくる開発業務にも深く携わっていきたいと考えています。
お客様のリクエストをもとに、自分が考えた製品がカタチになり、さまざまな現場で活躍することがこの仕事の魅力です。時にはお客様からやり直しの指示が出たり、製造スタッフから「もっとこうした方が良いのでは」という指摘を受けて、落ち込むことも。でも、完成したはたらく自動車を見ると、「すべてこのために頑張ったんだ」という達成感が湧いてきます。この喜びを、これから入社する人たちにも味わってほしいですね。
2016年取材当時